2019年のノーベル化学賞に、日本人から吉野彰さんが選出されました。
旭化成の名誉フェローで元九州大客員教授と報道されていますが、実際にどんな経歴を持つ方なのかは知らないという人も多いことでしょう。
そこで今回は、2019年のノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんの経歴や学歴、家族に関する情報をお届けしていきます!
吉野彰の簡単プロフィール
- 名前:吉野彰(よしの・あきら)
- 生年月日:1948年1月30日
- 年齢:71歳(2019年時点)
- 出身地:大阪府吹田市
- 趣味:テニス、ゴルフ
- 職業:エンジニア、研究者、大阪大学博士(工学)、旭化成名誉フェロー
- 信条:挑戦を恐れないこと
電気化学を専門とする日本のエンジニア、研究者の吉野彰さん。
大阪出身ということもあり、野球は阪神ファンだそう。
テニス歴は35年以上で、今でも自宅近くで週1回はプレーしているんだとか。
研究者=ガリ勉で勉強しかしないイメージが覆りますね〜
吉野彰は何をした人なの?
吉野彰さんといえば、リチウムイオン二次電池の発明者という功績が大きいですね。
吉野彰さんは「新しい二次電池」とも呼ばれているリチウムイオン二次電池を1983年に原型を創出し、1985年に基本概念を確立していました。
吉野彰さんの発明したリチウムイオン二次電池(LIB)は、現在は携帯電話、ノートパソコン、デジタルカメラ・ビデオ、携帯用音楽プレイヤーを始め幅広い電子・電気機器に搭載されています。
2010年にはLIB市場は1兆円規模に成長し、小型で軽量なLIBが搭載されることで携帯用IT機器の利便性は大いに増大しました。
迅速で正確な情報伝達、それにともなう安全性の向上・生産性の向上・生活の質的改善などに私たちのIT生活に多大な貢献をしているというわけです。
また、今はエコカーと呼ばれる自動車などの交通機関の動力源として実用化も進んでおり、今後さらに重要な役割が増えていく見通しです。
吉野彰の経歴・学歴まとめ
業界内では有名な吉野彰さんですが、まだまだ一般的に何をしている方なのかは知られていないかと思います。
ここでは、吉野彰さんのこれまでの経歴や、学歴、受賞歴を紹介させていただきます。
吉野彰の出身校
吉野彰さんの出身校は以下の通りです。
- 出身小学校:吹田市立千里第二小学校
- 出身中学校:吹田市立第一
中学校 - 出身高校:大阪府立北野高校(偏差値76)
- 出身大学:京都大学工学部石油化学科(偏差値65)
- 出身大学院:京都大学大学院工学研究科
大阪府立北野高校は、大阪府内トップクラスの学力を持つ高校です。
吉野彰の経歴
吉野彰さんの大学卒業後の経歴は以下の通りです。
- 1972年:京都大学大学院工学研究科石油化学専攻修士課程修了
- 1972年:旭化成工業株式会社(現旭化成株式会社)入社
- 1994年:(株)エイ・ティーバッテリー技術開発担当部長
- 1997年:旭化成(株)イオン二次電池事業推進室 室長
- 2003年:旭化成フェロー就任
- 2005年:論文博士にて大阪大学で博士(工学)の学位取得
- 2005年:旭化成(株)吉野研究室 室長
- 2017年:名城大学大学院理工学研究科 教授
- 2019年:ノーベル化学賞を受賞
吉野彰の学術賞や栄典
吉野彰さんのこれまでの受賞歴は以下の通りです。
●学術賞
- 1999年:化学技術賞(日本化学会)、Technical Award of Battery Division(米国電気化学会)
- 2001年:市村産業賞功績賞(新技術開発財団)、関東地方発明表彰文部科学大臣発明奨励賞(発明協会)
- 2002年:全国発明表彰文部科学大臣発明賞(発明協会)
- 2003年:文部科学大臣賞科学技術功労者(文部科学省)
- 2011年:山崎貞一賞(材料科学技術振興財団)、C&C賞 (NEC)
- 2012年:IEEE Medal for Environmental and Safety Technologies(米国IEEE)
- 2013年:グローバルエネルギー賞(ロシア)、加藤記念賞
- 2014年:チャールズ・スターク・ドレイパー賞(全米技術アカデミー)
- 2018年:日本国際賞(国際科学技術財団)、中日文化賞
- 2019年:欧州発明家賞 非欧州部門 (欧州特許庁)
- 2019年:ノーベル化学賞(スウェーデン王立科学アカデミー)
●栄典
- 2004年:紫綬褒章
海外での受賞歴も多く、その道に詳しくない素人目に見てもすごい人なんだと分かりますね。(素人)
吉野彰に嫁や子供はいる?
吉野彰さんの家族は、嫁、息子、娘が2人の5人家族です。
嫁の名前は久美子さんといいます。
2014年に「チャールズ・スターク・ドレイパー賞」を受賞した際には、授賞式には家族でワシントンに行かれたそうです。
ノーベル賞の授賞式も、過去の受賞者を見ると奥様や子供が同席することが多いですから、吉野彰さんも家族同伴すると考えられます。
一般人ということで家族の詳細は不明ですが、年齢を考えると孫もいらっしゃる可能性は高そうですね。
吉野彰の自宅は?
吉野彰さんは、現在神奈川県藤沢市に在住しています。
藤沢市は「湘南」と呼ばれる人気の地域ですね。
奥様の久美子さんと次女の3人暮らしなんだそう。
第一子の誕生と共に藤沢へ引っ越したということなので、湘南暮らしはかなり長いようです。
先ほども紹介しましたが、自宅の近くで週1回はテニスをしているという吉野彰さん。
「肉体とメンタルの健康のために続けています。」
と語っていられました。
ノーベル化学賞の受賞で自宅には取材陣が殺到しているかもしれませんね。