木嶋佳苗死刑囚は、婚活を利用して複数の男性に1億円近くを貢がせ、男性3人を殺害した容疑で死刑判決が確定しています。
ですが、その魔性ぶりは獄中でも発揮され、これまで3度の獄中結婚を果たしています。
しかも3度目の結婚相手は「週刊新潮」のデスクというから驚きです。
お世辞にも美人とは言えない彼女は、なぜ男を手玉にとることができたのでしょうか?
木嶋佳苗はなぜモテるのか、その女子力やモテテクニックの秘密をのぞいてみたいと思います。
木嶋佳苗って何をした人?
まずは、木嶋佳苗がどんな人物なのか、何をして捕まったのかを簡単に説明していきます。
木嶋佳苗(きじま・かなえ)
- 生年月日:1974年11月27日
- 出身地:北海道中標津町
- 出身校:北海道別海高等学校→東洋大学経済学部・学費未納で除籍(中退)
- 逮捕日:2010年1月
- 犯行期間:2007年〜2009年
- 犠牲者数:確定3人、疑惑6人
父方の祖父は司法書士と町議会の議長を勤め、1999年には秋の叙勲も受けている名士。
行政書士の父親とピアノ講師の母親の間に長女として生まれ、弟と妹がいます。
絵に描いたような真面目な家庭で育った木嶋佳苗ですが、同級生によるとプライドが高く計算高い性格だったといいます。
そして、その計算高さから恐ろしい事件を起こすのです。
木嶋佳苗は、婚活サイトで出会った男性に金品を貢がせ、時には盗み、最後はあの世へ送る…という恐ろしい手口で複数の男性を手にかけました。
結婚を装った詐欺を行った木嶋佳苗は、男性たちからだまし取ったお金で西池袋3丁目にある家賃22万円の高級マンションで生活。
ベンツを乗り回してセレブ生活を送っていました。
また、結婚詐欺をする際には『吉川桜』という偽名を使い『父親は東大教授で自らはピアノ講師、フードコーディネーター』と経歴も詐称していたと言われています。
あの世送りにした男性は3名、疑惑も含めると6名。
三度の獄中結婚を経験!
死刑判決が下った木嶋佳苗ですが、なんと獄中で三度の結婚を経験しています。
そう、魔性の女ぶりは獄中でも健在だったのです。
死刑囚と結婚する人の気が知れませんが、彼らもまた木嶋佳苗の魅力に取り憑かれてしまったのでしょう。
それでは、どんな相手と獄中結婚をしたのかを見ていきたいと思います。
1回目の結婚
木嶋佳苗の1度目の結婚は2015年。
相手は都内の不動産会社に勤務する60代の会社員でした。
2年前から手紙のやり取りを10回ほどしていたという2人。
2014年11月に木嶋佳苗のほうから「恋人になってくれませんか?」と切り出し交際がスタート。
2015年2月に婚姻届を提出し、3月2日に婚姻関係が認められたと言います。
しかし、その後相手の男性が飲酒運転で交通事故を起こしてしまいます。
男性が入院した事により金銭的支援が不可能になったため、2016年9月に離婚をしました。
2回目の結婚
2度目の結婚は、2016年。
相手は逮捕前から知り合いだった男性でした。
離婚をすると、再婚までに100日を要しますが、木嶋佳苗は最初の夫との離婚から100日経った直後に2人目の夫と入籍しています。
2度目の結婚相手は”土井”姓だったため、木嶋佳苗はしばらく土井佳苗として獄中で生活をしていました。
そして、驚くことにここで最初の夫が出てきます。
事故の怪我から復活した夫は、経済的支援が再度できるようになったため、再婚の翌日に木嶋佳苗と養子縁組をくみ、養父となったのです。
訳がわからない!!
しかしながら、その結婚も長くは続かず2度目の離婚をすることに。
3回目の結婚
そして3度目の結婚は、2018年1月。
相手はなんと「週刊新潮」のデスクでした!
40代前半で、記事を執筆するデスクの中でも、編集長の右腕でナンバー2的存在だったというこの方は、木嶋佳苗の“遺言手記”を担当していました。
実はこの男性、木嶋佳苗の支援者が運営している「木嶋佳苗の拘置所日記」で既婚者の「王子」として度々登場していました。
イノウエ王子から初めてお手紙を頂戴したのは、5年前の5月のことでした。
実は王子の後輩や上司ともお目に掛かったことがありまして、かなりオープンでクリーンな交際を続けてきました。
ディープな関係になったのは、去年からです。
(2017年5月29日「木嶋佳苗の拘留所日記」より)
既婚者だったということは、わざわざ離婚をしたということですよね…
この日記によると、2012年5月頃から書簡のやり取りを通して、仲が深まり、結婚に至ったようです。
お相手の男性であるイノウエ氏は、木嶋佳苗との結婚についてこう語っています。
相手をもっと知りたいと思った時に、手段として結婚の形をとる方向に傾いていったのです。
今も悪くない関係だと思いますし、結婚に後悔はありません。
本来ならありえないはずの死刑囚との交際、そして結婚…。
もはや恐ろしいと思えるレベルですね。
美人じゃないのになぜモテる?
多くの男性を手にかけ、そして3度の獄中結婚をした木嶋佳苗。
今も数多くの支援者がおりモテモテ状態という事実があります。
ここまで、文字だけの情報ですと誰もが相当な美女を予想するでしょう。
でも、木嶋佳苗死刑囚は…
そう、お世辞にも美人とは言えない容姿なんですね。
実際、裁判の傍聴席からも「ブス」という声がたくさんあがっていたと言います。
この見た目と事件のギャップから「なぜモテたのか?」という疑問を抱く人も多いでしょう。(私もその1人です)
ここでは、木嶋佳苗がなぜモテるのか?ということを紐解いてみたいと思います。
女子力やモテテクニックがすごい
木嶋佳苗をよく知る人は、とにかく彼女の女子力が高いと語ります。
人は見た目ではないと言いますが、木嶋佳苗はまさにそれを体現していた人物です。
立ち振る舞いや所作が美しく、女性としての魅力がとにかくすごいんだとか。
容姿以外の部分を完璧にすることで、多くの男性を手玉にとることができたのでしょう。
D専を確実に落としにかかる”魔性の女”
また、世の中には太った女性が好きだという方もいます。
マツコデラックスさんも過去にはこんな発言をされていました。
世界は広いですから、一般的な美女の価値観とは違うものをお持ちの男性もいらっしゃるということです。
木嶋佳苗は、そういったコアなファンをターゲットに絞ってアプローチをしたのでしょう。
実際、木嶋佳苗は「デブ」や「ブス」という普通の女性なら傷つく言葉をかけられても、全く動じる様子がないとされていました。
最初から万人に好かれることを諦めて美醜に重きを置かず、自分を好いてくれる男性だけを確実に落とすことだけを考えて自身に磨きをかけ続けたのでしょう。
まさに魔性の女!
高い女子力やモテテクとは
それでは、実際に木嶋佳苗の高い女子力やモテテクニックを見てみましょう。
彼女の同級生や、実際に関係を持った経験のある男性などの経験談から分かった高い女子力を紹介させていただきます。
声が綺麗
木嶋佳苗が男性を魅了するポイントに「声」があります。
彼女の肉声についての表現を見てみると…
- 鈴が鳴るようなきれいなソプラノ声
- 鈴を転がすような声(どんなだよ)
- 全てがあえぎ声に聞こえるぐらいに甘い(どんなだよ)
と、とにかく絶賛されています。
喋り方や言葉遣いは叶姉妹を模倣していたという木嶋佳苗。
裁判を傍聴した人や取材をした記者は皆、彼女の声の虜になったという逸話も。
自身もその声が武器になると自覚していたのか、婚活サイトで出会った男性とは必ずメールだけでなく電話をしていたと言います。
言葉のチョイスも絶妙で、男性が喜ぶ言葉を選ぶ天才とも言われています。
声は天性のものですが、喋り方は本人の努力によるものですので、自身の武器を最大限に活かそうとした成果と言えますね。
文字が達筆
木嶋佳苗は、字が達筆という武器も持っています。
字が綺麗というのは、男性関係だけでなく実社会でも通用する武器ですよね。
見た目や喋り方が微妙でも、字が綺麗だと「誠実そう」「育ちが良さそう」という印象を与えます。
木嶋佳苗の直筆の美文字はこちらです。
お手本のような美しさですね。
この字の美しさを見ると「心も綺麗な人なんだろう」と錯覚しそうになります。
塀の中にいる彼女は、外の人間とは何かと書面でのやり取りが多くなりますから、そこでも自身の武器を最大限に使っていたことが分かります。
料理が上手
女の武器とも言える料理。
もちろん、木嶋佳苗も得意分野でした。
男性から貢いだお金で、高級住宅地にある料理学校「ル・コルドン・ブルー」に通っていたことも分かっています。
そして…有名なのはクックパッドですよね。
木嶋佳苗は、今や超大手サイトとなったcookpadにて「かなえキッチン」という日記を綴っていました。(現在はもちろん削除済み)
料理学校で作った料理や、高級レストランの料理、それだけでなくホテルでのセレブ生活や自撮りなど、料理以外の写真も投稿していました。
こちらのブログでは、料理の専門学校に通うために努力をするいいとこのお嬢さんを演出。
嘘だらけのブログはさておき、料理の味は本物だったと言います。
木嶋佳苗と同居したことのある男性は「彼女の料理の味が忘れられない」と語っていました。
「男性を落としたければ胃袋を掴め」なんて古くから言われていますが、彼女からしても必須事項だったのでしょう。
高級ホテルや高級スパで女磨き
これはもちろん男性から貢いだお金で…ということになりますね。
木嶋佳苗は、高級マンションでの生活をしながら、ホテルやスパに足しげく通っていたことも分かっています。
先ほどのブログでは、芸能人が多く通う美容院へ通っていることを明かしたり、女磨きは「お嬢様の演出」にも利用していたと見られています。
こうしたセレブ演出も、男性に「いいとこのお嬢さんと付き合える」という夢を見させるためのものなのでしょう。
とにかく、男性を落とすための女磨きには余念がなかったようですね。
立ち振る舞いに品がある
木嶋佳苗は、声や字だけでなく、立ち振る舞いも美しいと言われています。
人間は立ち振る舞い次第で美しく見えるものです。
木嶋佳苗も容姿だけを見ると美人とは言えませんが、所作や姿勢がとにかく美しかったそうです。
実際に木嶋佳苗に会ったことがある方は「写真写りは悪いが実物はそんなこともない」なんて言うほど。
仕草や優雅で感じもよく、上品な雰囲気をまとっているそうです。
裁判で被告席に座っているときも、その所作の美しさは健在。
顎をひいて美しい姿勢で、優雅な手つきでメモをとっていたと言います。
ガサツな女性が多い現代、所作が美しい女性というだけで、男性からは3割増しに映るのでしょう。
奥手そうな男性を狙う
木嶋佳苗の1番の武器は、男性をみる”目”でしょう。
被害に合われた男性たちは、高齢だったり女性にあまり縁がなさそうな方だったり、一般的な価値観で行くと婚活には”対象外”になりそうな方ばかり。
木嶋佳苗は、こうした女性には縁のない奥手そうな男性をピンポイントで狙って落としているように見えます。
おそらく、自分の容姿も含めて確実に落とせるところだけをターゲットにしたのでしょう。
奥手な男性たちは、ここまで出てきた声や美文字、所作の美しさやお嬢様演出により、きっと実際に彼女に会う前から恋に落ちていたはず。
実際に会ってイメージと違っても、そんなのは何も障害にならないくらい想いが募っていたと考えられます。
ただの婚活だったら、女磨きが素晴らしい”努力の人”で終わりますが、彼女は罪を犯しました。
いくらイイ女とはいえ、誤ちを止めてくれるような男性と巡り会うことはできなかったのですね…
まとめ
度重なる婚活詐欺から3度の獄中結婚という、稀代の魔性の女・木嶋佳苗。
肉声や字などから彼女の女子力の高さやモテテクニックがのぞけましたが、これも全て男性を騙すためのものと考えると、悲しいというか空しいものですね。
「人は見た目じゃない」を体現した木嶋佳苗ですが、彼女が犯した罪は決して許されるものではありません。
その生涯をかけて罪を償ってほしいものです。